衛生管理者の人数は従業員数によって法律で決まっています。企業に従業員数によって必要とされる衛生管理者の人数も決まってきます。企業規模によって人数も決まり、また、第一種と第二種もあり、その違いについても解説いたします。
「衛生管理者は何人必要なの?」
「従業員が増えたら人数も増える?」
「法律で決まっているの?」
衛生管理者の資格について調べていると、「何人必要なのか」という疑問を持つ人は多いでしょう。企業によって従業員数や業種が異なるため、どのくらい配置する必要があるのか分かりにくいと感じる人も少なくありません。
例えば、従業員が100人の企業では1人以上、300人の企業では2人以上の衛生管理者が必要になります。
この記事では初心者の方に向けて、衛生管理者の必要人数や配置の理由、第一種と第二種の違いなどをわかりやすく解説します。
衛生管理者の配置義務について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
▶︎ 衛生管理者の配置義務とは?企業に必要な人数や条件を解説
衛生管理者は何人必要?
まず結論として、衛生管理者は従業員が50人以上いる事業場で必要になります。
ここで重要なのは、「企業全体」ではなく事業場ごとの人数で判断されるという点です。
事業場とは、次のような働く場所を指します。
- 本社
- 支店
- 工場
- 店舗
例えば、会社全体で100人の従業員がいても、次のようなケースがあります。
例1:本社と支店がある場合
| 事業場 | 従業員数 |
|---|---|
| 本社 | 60人 |
| 支店 | 40人 |
この場合、本社には衛生管理者が必要ですが、支店には必要ありません。
つまり、事業場ごとの人数で配置義務が決まります。
従業員数ごとの衛生管理者の配置人数
衛生管理者の人数は、従業員数に応じて次のように決められています。
| 従業員数 | 必要人数 |
|---|---|
| 50〜200人 | 1人以上 |
| 201〜500人 | 2人以上 |
| 501〜1,000人 | 3人以上 |
| 1,001〜2,000人 | 4人以上 |
| 2,001〜3,000人 | 5人以上 |
| 3,001人以上 | 6人以上 |
例えば次のようになります。
例:従業員100人の会社
必要人数は 1人以上 です。
例:従業員350人の会社
必要人数は 2人以上 になります。
例:従業員800人の会社
必要人数は 3人以上 になります。
このように、従業員数が増えるほど衛生管理者の人数も増えていきます。
衛生管理者の仕事内容については、以下の記事でも詳しく解説しています。
▶︎ 衛生管理者の仕事内容の具体例|どんな仕事をするのか解説
衛生管理者の配置が必要な理由
衛生管理者の配置が義務付けられている理由は、従業員の健康と安全を守るためです。
企業では次のような問題が発生する可能性があります。
- 労働災害
- 長時間労働による健康問題
- 作業環境による健康被害
- メンタルヘルスの問題
従業員が多くなるほど、こうした問題が発生する可能性も高くなります。
例えば、従業員が200人いる会社では、
- 健康診断の管理
- 労働時間の管理
- 作業環境のチェック
などを適切に行う必要があります。
衛生管理者は、こうした業務を担当し、職場の健康と安全を守る役割を担っています。
第一種と第二種の違い
衛生管理者には次の2種類があります。
- 第一種衛生管理者
- 第二種衛生管理者
主な違いは、対応できる業種の範囲です。
| 資格 | 特徴 |
|---|---|
| 第一種衛生管理者 | すべての業種で活動可能 |
| 第二種衛生管理者 | 一部業種のみ |
例えば、工場では次のような危険があります。
- 有機溶剤
- 粉じん
- 騒音
こうした有害業務がある職場では、第一種衛生管理者が必要になります。
一方、オフィスワーク中心の企業では第二種衛生管理者でも対応できます。
衛生管理者を選任する際のポイント
企業が衛生管理者を選任する際には、いくつかのポイントがあります。
社内の従業員から選任する
衛生管理者は外部から雇う必要はなく、社内の従業員が資格を取得して担当することが一般的です。
例えば、
- 総務担当
- 工場管理者
- 人事担当
などが衛生管理者を兼任することがあります。
国家資格が必要
衛生管理者になるためには、衛生管理者試験に合格する必要があります。
試験には第一種と第二種があり、業種によって必要な資格が異なります。
専任の場合もある
大企業では、衛生管理者を専任として配置するケースもあります。
特に工場や製造業では、安全管理が重要になるためです。
衛生管理者資格のメリットについては、こちらの記事も参考になります。
▶︎ 衛生管理者を取得するメリットとは?資格を取る価値を解説
よくある質問
Q:衛生管理者は必ず配置しなければなりませんか?
従業員が50人以上いる事業場では配置が義務付けられています。
Q:小規模企業でも必要ですか?
従業員が50人未満の事業場では配置義務はありません。
Q:第一種と第二種はどちらを選ぶべき?
次の基準で選ぶとよいでしょう。
| 条件 | おすすめ |
|---|---|
| オフィス勤務 | 第二種 |
| 工場勤務 | 第一種 |
| 転職予定あり | 第一種 |
まとめ
衛生管理者は、従業員50人以上の事業場で配置が必要になる国家資格です。
主なポイントは次の通りです。
- 従業員数に応じて必要人数が決まる
- 50人以上の事業場で配置義務がある
- 第一種と第二種の2種類がある
- 社内の従業員が兼任することが多い
衛生管理者は、企業の安全衛生管理を支える重要な役割を担う資格です。従業員が安心して働ける環境を整えるために、企業にとって欠かせない存在と言えるでしょう。
衛生管理者について全体を知りたい方はこちら
→ 衛生管理者 完全ガイド


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